意外と知らない【正しいクレンジングのやり方】。

皆さんは、クレンジングの使い方や保存方法にこだわりはありますか?
特に意識していなくても、日々無意識に行なっているルーティーンのようなものがあるという方もいらっしゃると思います。しかし、今お使いのクレンジング、もしかしたら間違った使い方をしているかもしれません。クレンジングを正しく使用することで、今お使いのクレンジングの効果を最大限に引き出しさらなる効果も期待できます。
今回はクレンジングの種類ごとに正しいクレンジングの方法をご紹介していきます。「大体は大丈夫だと思うけど、、」というあなたも、この記事で今一度クレンジングの方法をご確認ください!
クレンジングが重要な理由
「クレンジングは洗顔より大事」と言われていますが、その理由を知っていますか?
その理由は、メイクを落とす以外にも皮脂や角栓の汚れなど「油分」を落とす効果があるからです。日焼け止めを塗ったり紫外線を浴びたりしたときにも有効です。空気中のほこりや皮脂汚れを落とすためには、余計な油分を落とす役割のあるクレンジングを使用するのがおすすめです。
メイクをしない、もしくはナチュラルメイクの日は、ミルクやジェルタイプなど肌への刺激が控えめのものを使って肌を休めましょう。
では、クレンジングの正しい使い方を種類ごとに紹介していきます。ぜひ、自分の使っているクレンジングに合わせてお読みください!
オイルクレンジング

お風呂場で使用できるようなオイルクレンジングもありますが、その場合でも濡れすぎはNG。クレンジングをする際はある程度の水分を拭き取ってから。
オイルクレンジングの適用量は商品によって様々。あらかじめパッケージや商品ページで確認しておきましょう。
油分の多い箇所からくるくると縁を描くように広げていきましょう。このときに力を入れるのはNG。軽く触れている程度で大丈夫です。小鼻やアイシャドウなどの溜まりやすい場所は入念に。このときも指をくるくる動かしながら優しく馴染ませていきましょう。フェイスラインや口周りなどの部分も忘れずに。
オイルクレンジングのなかでも特に大切なのが「乳化」です。少量のぬるま湯を加えて優しく全体に馴染ませましょう。しばらくするとオイルが白く濁ったような状態になります。これで乳化は完了です。
洗い流すときはお湯は乾燥してしまうのでNG。ぬるま湯は皮脂や汚れが落ちやすい絶妙な温度です。推奨されている温度は30℃程度。
乳化とは、水と油のような本来混ざり合うことのない物質を物理的に混ぜ合わせることで均一の液体になる状態のこと。クレンジング以外にも、マヨネーズなどの調味料やドレッシングにも見られる現象です。

バームクレンジング

バームクレンジングの場合、手や顔が濡れているとクレンジング力が半減してしまいます。必ず水分のない状態でクレンジングしましょう。
バームを取る際、素手で取ってしまうと菌が繁殖してしまう可能性があるのでできるだけスパチュラを使うようにしましょう。スパチュラがない場合は清潔にした乾いた手で。手に取ったら溶けてオイル状になるまで馴染ませましょう。
油分の多い箇所からくるくると縁を描くように広げていきましょう。このときに力を入れるのはNG。軽く触れている程度で大丈夫です。小鼻やアイシャドウなどの溜まりやすい場所は入念に。このときも指をくるくる動かしながら優しく馴染ませていきましょう。フェイスラインや口周りなどの部分も忘れずに。
バームクレンジングの重要なポイントがオイルクレンジングと同じく「乳化」です。少量のぬるま湯を加えて優しく全体に馴染ませましょう。オイルが白く濁ったような状態になったら乳化は完了です。
洗い流すときはお湯は乾燥してしまうのでNG。ぬるま湯は皮脂や汚れが落ちやすい絶妙な温度です。推奨されている温度は30℃程度。
バームクレンジングはクレンジングの中で最も落ちにくいタイプです。洗い流した後にヌメりが残っている場合は、再度ぬるま湯で時間をかけてしっかり洗い流しましょう。それでもなくならない場合はバームの量を少し減らすか、別の種類の商品を試してみましょう。
ジェルクレンジング

ジェルクレンジングはものによって濡れていても使えるものもありますが、基本的には乾いた状態で使用してください。お風呂場で使用できるようなものはその場で軽く水気を切ってください。
ジェルクレンジングは体温で温めることで柔らかくなり、より肌に馴染みやすくなります。
油分の多い箇所からくるくると縁を描くように広げていきましょう。このときに力を入れるのはNG。軽く触れている程度で大丈夫です。小鼻やアイシャドウなどの溜まりやすい場所は入念に。このときも指をくるくる動かしながら優しく馴染ませていきましょう。フェイスラインや口周りなどの部分も忘れずに。
ジェルクレンジングの際、多くの場合「乳化」は必要ありません。その代わりに起こるのが、「転相」です。この現象によりクレンジングジェルの油分と顔に残った油分が混ざり合い綺麗に洗い落とすことができます。洗い流すときはぬるま湯で、少しずつ流すようにしてください。
ジェルクレンジングの元の状態は「油分が水分に包まれている状態」です。しかし体温などで温めることにより、「水分が油分に包まれている状態」に逆転します。この現象のことを「転相」といいます。

ミルククレンジング

ミルククレンジングは洗浄力が低いため、濡れてしまうとさらにクレンジング力が落ちてしまいます。そのため基本的には乾いた状態で使用してください。
ミルククレンジングは、体温で温めることで柔らかくなりより肌に馴染みやすくなります。
油分の多い箇所からくるくると縁を描くように広げていきましょう。このときに力を入れるのはNG。軽く触れている程度で大丈夫です。小鼻やアイシャドウなどの溜まりやすい場所は入念に。このときも指をくるくる動かしながら優しく馴染ませていきましょう。フェイスラインや口周りなどの部分も忘れずに。
ミルククレンジングは、元から乳化されている状態のため基本的に「乳化」は必要ありません。落としきれていない感覚があれば少量のぬるま湯を加えて馴染ませてみてください。
ミルククレンジングの難点はなんといっても洗浄力の弱さ。ウォータープルーフのマスカラやリップなどが落ちきらないことがあるので、リムーバーで先に落としておきましょう。
クリームクレンジング

クリームクレンジングは水分が含まれるとクレンジング力が低下してしまいます。そのため必ず水気をなくしてからクレンジングをするようにしましょう。
クリームクレンジングは体温で温めることで柔らかくなり、より肌に馴染みやすくなります。
まず、額・顎・両頬・鼻の5点に置き、油分の多い箇所からくるくると縁を描くように広げていきましょう。このときに力を入れるのはNG。軽く触れている程度で大丈夫です。小鼻やアイシャドウなどの溜まりやすい場所は入念に。このときも指をくるくる動かしながら優しく馴染ませていきましょう。フェイスラインや口周りなどの部分も忘れずに。
実は、クリームクレンジングは馴染ませている過程でオイル状に変化します。この状態になるまでは少し時間がかかりますが、早く終わらせようと急がず丁寧に馴染ませてください。完全にオイル状になったとき、指通りが良くなるのでそこまで根気よく頑張りましょう!
洗い流すときはお湯は乾燥してしまうのでNG。ぬるま湯は皮脂や汚れが落ちやすい絶妙な温度です。推奨されている温度は30℃程度。洗い流した後、しっとりしているのがクリームクレンジングの特徴。「クレンジングを落とせていないかも」と何度も洗い流すのはやめておきましょう。
クリームクレンジングがオイル状になる現象は「乳化」ではありません。なぜなら元から乳化されている商品であるからです。正解はジェルクレンジングでも起こる「転相」です。クリームクレンジングに含まれる油分と、肌に含まれる油分が混ざり合い、皮脂や汚れが落ちやすくなる現象です。
シートクレンジング

濡れた状態でのクレンジングはNG。クレンジング力が低下してしまうので水分の無い状態でクレンジングしましょう。
シートは広げて使用すると摩擦が強く生じるのでやめましょう。シートのサイズが小さいものは2枚使用するなど、なるべくシートに厚みを持たせるようにしましょう。
シートクレンジングの1番の難点が「摩擦」。なるべく摩擦が起こらないよう、優しく撫でるように落としていきましょう。アイシャドウやマスカラなど落ちにくい箇所はシートを当ててしばらく待ってから、汚れが付いていない綺麗な部分で拭き取りましょう。
「シートクレンジングは洗い流さなくても良い」と思っている方も多いと思いますが、できるだけ洗い流すようにしてください。シートのみだと落とせるメイクにも限界があります。落としきれていない汚れをなるべく落とせるようにぬるま湯で。
クレンジングシートを日常使いするのはやめておきましょう。「特に毎日メイクをする」・「メイクが濃い」という人は特にNG。クレンジングシートは旅行時や疲れたときなど、いざという時に使用するのがおすすめです。
ウォータークレンジング

濡れた状態でのクレンジングはNG。クレンジング力が低下してしまうので水分の無い状態でクレンジングしましょう。
クレンジングウォーターを含ませる際は、コットンがひたひたになるくらいたっぷり含ませましょう。これにより肌への摩擦を軽減することができます。
シートクレンジング同様、1番の難点が「摩擦」。なるべく摩擦が起こらないよう、優しく撫でるように落としていきましょう。アイシャドウやマスカラなど落ちにくい箇所はコットンを当ててしばらく待ってから、汚れが付いていない綺麗な部分で拭き取りましょう。コットンが汚れている場合は取り替えてください。
「ウォータークレンジングは洗い流さなくても良いものが多いですが、拭き取りタイプは汚れが残りやすいため、できるだけ洗い流すようにしてください。落としきれていない汚れをなるべく落とせるようにぬるま湯で。
「拭き取り化粧水でもメイクが落ちるから」とクレンジングをせずに終わらせてしまうのはNG。表面的な汚れは落とせても、拭き取り化粧水でメイクを落とすことはできません。
また、ウォータークレンジングと拭き取り化粧水の併用もやめましょう。摩擦やメイク残りなど肌荒れの原因となります。
\それぞれの特徴/
- メイクや毛穴汚れを落とす
- W洗顔や化粧水が不要なものが多数ある(しっかりと保湿すること)
- クレンジングや洗顔後の保湿に
- 古い角質汚れを落とす
まとめ
今回は、クレンジングの正しい使い方についてご紹介しました。
クレンジングをするとき、顔に塗り広げてすぐ流しているという人が多いのではないでしょうか?思ったより工程が多くて最初は少し難しく感じるかもしれませんが、この工程が大事なのでぜひ1度お試しください。
また、どのクレンジングもおおまかな流れは似ていますが、細かい部分での違いが重要だと思います。クレンジングごとに特徴が違うので、「しっかり落としたい日はバーム」「すぐに終わらせたい場合はシート」など用途によって使い分けると良いのかな、と思いました。